昨今これだけ猛暑が続くと、「なにもこんな灼熱の昼間にやらなくても……」と思ってしまうのは、きっと私だけではないはずです。
しかし、国の重要無形民俗文化財でありユネスコ無形文化遺産でもある「戸畑祇園大山笠」といえば、昼と夜でまったく異なる「二つの顔」を持つことが最大の魅力。
昼の絢爛豪華な「飾り山笠」を見ずして、夜のあかりが灯る「提灯山笠」を見るべからず……ということなのでしょうね。
歴史を少し紐解いてみると、その昔、半農半港の小さな村で1000人にも満たなかった当時の戸畑の人々が、「隣の小倉祇園には絶対に負けない、豪華で凄い山笠を作ろう!」と意地を張って興したのが始まりなのだとか。
そう考えると、当時の戸畑の人たちの小倉に対する強いライバル心や、「負けられん!」という誇り高い見栄のようなものがひしひしと伝わってきます。
そういえば、戸畑にお住まいのお客様が、小倉方面の「境川から向こうはね……(渋滞するしね)」とおっしゃることがあるのですが、これも単なる偶然ではないのかもしれません。
境川といえば、昔で言えば「筑前」と「豊前」の国境(今で言う県境)。境川から向こうはもう「お隣の小倉(豊前)」だったわけです。 「お隣の裕福な小倉には絶対に負けられねぇ!」という熱い血統のようなものが、今も昔も戸畑の人々の心の中に脈々と流れているのかもしれませんね。
そんな歴史ある熱いお祭りを終え、カンカン照りの太陽の下で山笠を担ぎ切った地域の皆さま、そして暑い中応援に駆けつけた皆さま、本当にお疲れ様でした!
